未経験から2ヶ月でAzure資格5つ取得した
俺がAzure Solutions Architect Expertだ
またしても合格してしまった
AZ-400を取得してから約2週間。上級資格を取ったからといって慢心することもなく、AZ-303とAZ-304も取得してしまった。
これでAZ資格のExpertランクはコンプリート。残すはAZ-204とAZ-500となった。
Azure資格は内容が完全に分離しているわけではないので(当たり前だが)、取れば取るほど資格1つあたりの勉強時間は削減できると思う。そういうカラクリもあって残り2つを取得するのも時間の問題という心境になってきた。
なんというかゲームのバイオハザードに似ている。どんな上級者も人生最初のゾンビにはビビっていたはずだが、慣れてきたらゾンビを単なるオブジェのごとくスルーするようになる。
最初はなんだか難しそうに思って「3月中にはなんとかAZ-104を取るかな」とか非常に志の低い目標だったわけだが、どんどん取っていくうちに「あれ、これ普通にいけるわ、次の試験1週間後でいいや」となってくる。やはり人生、初動が大事。人間は惰性の生き物なので、逆に動き始めれば慣性が味方をしてくれる。
「静止摩擦力」は大きいのだ。あるいは「活性化エネルギー」という考え方でもいいかもしれない。
とにかく初期の段階で好循環を作ることに注力すれば、主観的な投入エネルギーに大して差はないのにアウトプットとしては悪循環に陥っているときの何倍も出る状態を作ることができるのは面白い。
努力ができない
自分はとにかく根気がない。これは幼少期から本当にそうである。
今回の経験を通じて、自分は努力をせ ずともうまくいく状態ないし環境を整えることに全力を尽くすべきだとあらためて悟った。
本当に自分でも笑ってしまうくらい根気だとか努力といった類の行動、ひいてはそれらを尊ぶ価値観が苦手で、幼少期はことあるごとに叱責を受けたものだ。
あまり褒められたことではないのかもしれないが、だからこそ「より少ない努力で最大限の成果を出す」という方法論にひらすら特化してきたし、今もなお自分なりの方法論を日夜改善しようと努めている。
「最小限の努力で最大限の結果」
ちょっと思い出話をする。
大学のときの研究室にものすごく気の合う1個上のRさんという先輩がいた。Rさんは自分と考え方が非常に似ていて、ことあるごとに「最小限の努力で最大限の結果」という言葉でうなずき合っていた。
実は、このRさんには研究室のホームページの管理をする都合で、vimだとかgitを教えてもらった経緯がある。
当時の私はそれこそ研究に使うためにfortranを触り始めたばかりのヒヨッコで、せっかく教えてもらったことも今思えば全然理解できていなかったのだが、少なくとも「そういう世界がある」ということをこの時点で知れたのが大きかったように思う。
実際に、去年の転職への準備期間でgitは絶対に重要だという認識があり真っ先に勉強したし、vimもいつかはマスターしようと思っていたからこそ、今ではこのブログもvimで書くようになった。
Rさんに出会うまで周囲にITに詳しい人間がいなかったのもあり、当時の私は自らをITに少なからず明るい人間だと自惚れていたのだが、Rさんは私と同じ「非」情 報系の学生でありながらアルバイトでエンジニアをしたりしていて、その圧倒的なレベルの差で大きな衝撃を与えてくれた。
東大卒で少なからず世間一般と線引きをする傾向にある父に育てられた私は、あまり他者をすごいと素直に認めることができない人間だったのだが、「この人はカッコイイ」と素直に思ったのを覚えている。
お礼を伝えたい
転職の面接では話さないが、自分がエンジニアになろうと思った動機を深堀りすると本当にRさんとの出会いは抜きに語れない。
そして実際に私はエンジニアになった。
「あの頃の経験のおかげもあって、クラウドエンジニアをやれることになりました。いつも通り、『最小限の努力で最大限の結果』です(笑)」とRさんにお礼を伝えたい。
しかし、これはとても残念なことだが、実はRさんは在学中に交通事故で亡くなってしまった。
だからこのお礼を直接伝えることはできない。当時だって、本当はまだまだRさんに聞きたいことがいろいろあったけれど聞けずじまいだ。
いろいろと考えていたら、ついつい思い出してしまった。
うーん、おセンチな話はあまり得意ではないな。とにかく「最小限の努力で最大限の結果」で今後もやっていく。それは間違いない。