2021年に私が「読まなかった」本
読み切れなかった本といったほうが正確かも
けっして本が嫌いではない
2021年12月17日現在、今年はすでに46冊1読んでいる。
この46冊はいわゆる雑誌や漫画・小説など、娯楽本を除く冊数だ。
社会人としてはそれなり読んでいるほうだろうし、中学のころは学年で最も読む冊数が多かった。
たしか学内の図書室から年間100冊以上借りて読んでいたかと思う。
そんな私が今年、手を出してみたはいいものの読むのをやめてしまった本を記録しておく。
読みたかったものの買わなかった本もあわせて記す。
なぜ読まなくなるか
主に途中で読むのをやめてしまう理由としては以下だろう。
- 途中の空白期間が長くなり以前読んだ内容を忘れてしまう(忙しくなったりするとありがち)
- 自分にとって有益さを感じない(一部だけ見て良さそうだと飛びついたら想像と違う)
- 面白く有益ではあるが優先度が低い(これを読むよりやるべきことがあると感じてやめる)
- 習得しておきたい内容ではあるが駆り立てられない(熱狂がないと身が入らない)
正直、ただ読破するだけならなんぼでもいけるタイプなのだが、それはしない。
個人的に読書それすなわち善という考え方には否定的で、漫然とした読書は時間の浪費だと思っている。どうせ読むならできるだけ自分の身になるように読みたい。
手を付けたが最後まで読まなかった本
頓挫した理由も書いたが、かなり多いので折りたたむ。
起業の科学
薦められた本だが、今年は転職したばかりで起業そのものにあまり興味がわかず最初の方だけ読んで放置している。
童話でわかるプロジェクトマネジメント
Twitterで引用部分を見て面白いかと思って読み始めたが、プロジェクトマネジメント手法そのものが醸す机上の空論感に馴染めず半分くらいで読むのをやめた。
プロジェクトマネジメントの本、「はいはい、それがダメなのは分かった。で、もし初手でミスって詰んだ状況からどう起死回生すればいい?」という問いへのアンサーがなく、ちょっと賢い小学生が読書感想文で書けるような理想論が並び立てられているイメージ(超偏見)
— タナイ (@okinawa__noodle) June 24, 2021
世界で一番やさしい会議の教科書 実践編
「実践編」ではない本編のほうは非常に面白く読んだ。内容自体は本編と重複する部分も多く、実戦に困ってから読むでもよさそうだと思い中断している。内容自体はまったく悪くないと思う。
PythonではじめるKaggleスタートブック
Kaggleに興味がわき一時期やろうとしていたが、かなり時間をとられる営みだと気付き中断。個人的に今は競プロのほうが優先度が高い。
「シェル芸」に効く!AWK処方箋
AtCoderでAWKを使って解くのがやりたくて購入。とても面白いのだが、半分ちょい読んだあたりでちょうど忙しい時期にあたってしまい、時間が空いたことで習得率が落ちたので中断している。
普通にシェルで使う分には不自由しない程度の内容が前半で網羅できているというのもある。
インターネットルーティング入門
このあたり完全に理解すべきと思いつつも、どうも焦りも熱中も感じることができず最初のほうしか読めていない。
失敗の本質
かなり面白いが、まとまった時間がないと細切れになって読むのに時間がかかりすぎるので解説本のほうだけ買って内容の本筋だけ掴もうか思案中。
達人に学ぶDB設計
読もう読もうと思って少し読む→時間が空いてしまい忘れるを100万回繰り返した。
Webを支える技術
読んでおくべきなのだろうが、いまいち駆り立てられない。半分くらい読んで放置中。
Kubernetes完全ガイド
必要な部分の拾い読みをしすぎた結果、通読するに至っていない。
スタンフォードの自分を変える教室
実際の広義と同じタイムスパンで読むことを推奨されており、何週間もかかりそうなので中断。
PowerShell実践ガイドブック
Azure使うならPowerShell理解しないとダメでは?と思い買ったものの、今の時代もうLinuxシェルで十分です。
アルゴリズム実技検定 公式テキスト
けんちょん本をだいたい読んでしまったので、重複する部分が多く (当たり前だが)、自分にはそこまで必要なかったかも。Pythonでこれからはじめる人ならとても役立つと思う。
最強最速アルゴリズマー養成講座
こちらもだいたい同じような理由。結局は問題解きまくるのが近道そう。
もしあと1年で人生が終わるとしたら?
日々を大事に生きるための本。言わんとすることは分かるが、そもそもそこまで漫然と生きているつもりもないので、噛みしめるほどの精神状況にないと思い、読んでいない。
分量も多くなくライトに読めるので結局読み切った(2021/12/27)。
ドメイン駆動設計入門
面白い。ただ、大規模なソフトウェア開発の機会がないので少し読むのが空虚。
マイクロサービスアーキテクチャ
こちらも似たような状況で、必要に迫られていないのでなかなか読み進まない。
最高の脳で働く方法
きっかけは忘れたが、なにかで紹介されていて興味をもって買った覚えがある。何に興味を持ったかは忘れてしまっていて、これから読もうとしている。
チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計
このツイートの通り。
結局どうにか読んだ(2021/12/25)。
組織論とかそういう系統の書籍を読んではみるものの、現状は組織体制を抜本的に変更するだけの人事権もないし、圧倒的に卓越した技術をもって組織 を牽引することもできないので、そういう状況で読んだところで自分にとっては絵に描いた餅で全然おもしろくないっていう問題がある
— タナイ (@okinawa__noodle) December 16, 2021
Rustではじめるネットワークプログラミング
途中まで写経したが、Rustが競プロで使いにくいという問題があり、頓挫。
JavaScript関数型プログラミング
そもそもの関数型の理解をしなければと思い途中でHaskellのほうに行って以来、この本に戻ってきていない。
一生使える見やすい資料のデザイン入門
分かるけど、今の自分に必要ないと感じた。
身銭を切れ
筆者の政治思想が濃く、訳文も読みやすいとは言い難く、得るものが少ないと感じ中断。
暗号技術入門 秘密の国のアリス
Gitの理解を深めていた際に買った本。GitのコミットハッシュにはSHA-1が使わており、その部分の理解がしたくて読んだ。
結城さんの本なので非常に分かりやすい。余裕があれば残りの部分も読みたい。
nginx実践ガイド
転職したばかりのころ、nginxなんもわからんと思って読み始めたが、差し当たっての業務で必要な部分が一部分のみだったので中断。
エレガントな問題解決
メッチャ面白いが、問題を解き進めるのに無限の時間がかか るので進んでいない。
チャレンジ!整数の問題
最初の一問目が解けなくて詰まっている。ただ、あまり解答を見たくないと思っていて一生進まない。
いかにして問題をとくか
問題解決そのものを抽象化し、抽象的な手順に落とし込む本だと思うが、まとまった時間がないと真に身に付かない系統の本だと思う。腰を据えて読みたいが時間が取れていない。
関数プログラミング実践入門
6割ほど読んだが、関数型言語を使う機会を作れておらず、頓挫している。習得の優先度で見たときに他の物事が優先してしまってなかなか進んでいない。
リストのみ
- 起業の科学
- 童話でわかるプロジェクトマネジメント
- 世界で一番やさしい会議の教科書 実践編
- PythonではじめるKaggleスタートブック
- 「シェル芸」に効く!AWK処方箋
- インターネットルーティング入門
- 失敗の本質
- 達人に学ぶDB設計
- Webを支える技術
- Kubernetes完全ガイド
- スタンフォードの自分を変える教室
- PowerShell実践ガイドブック
- アルゴリズム実技検定 公式テキスト
- 最強最速アルゴリズマー養成講座
- もしあと1年で人生が終わるとしたら?
- ドメイン駆動設計入門
- マイクロサービスアーキテクチャ
- 最高の脳で働く方法
- チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計
- Rustではじめるネットワークプログラミング
- JavaScript関数型プログラミング
- 一生使える見 やすい資料のデザイン入門
- 身銭を切れ
- 暗号技術入門 秘密の国のアリス
- nginx実践ガイド
- エレガントな問題解決
- チャレンジ!整数の問題
- いかにして問題をとくか
- 関数プログラミング実践入門
- ファスト&スロー(上下)
購入したが手を付けていない本
- エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
- 実践ドメイン駆動設計
- 数学ガール 全巻
- 数学ガールの秘密ノート(一部)
- ユースケース駆動開発実践ガイド
- レガシーコード改善ガイド
- 体系的に学ぶ安全なWebアプリケーションの作り方
- Clean Agile 基本に立ち戻れ
- PLG プロダクト・レッド・グロース
- 論理学
- 思考する機械コンピュータ
- 組織デザイン
- 禅マインド ビギナーズ・マインド
買おうとしている本のリスト
積ん読があまりにも積みあがってきて、買うことをためらっているが興味がある本。
- ソフトウェア・テストの技法
- 型システム入門
- みんなの圏論
- UMLモデリングの本質
- プロダクト・レッド・オーガニゼーション
- アーキテクト思考
- ITビジネスの契約実務
- システム開発 受託契約の教科書
- 情熱プログラマー
- システムを作らせる技術
- 抽象数学の手ざわり
- ベーシック圏論
- ネットワークはなぜつながるのか
- 圏論入門
- 正規表現 技術入門
- 実践Rust入門
- オードリー・タンの思考
- ふつうのコンパイラをつくろう
- CPUの創りかた
- 「普通」の人のためのSNSの教科書
- GRIT や り抜く力
- コンピュータはなぜ動くのか
- コンピュータシステムの理論と実装
- コンピュータネットワーク
おわりに
余裕をもって達成可能な目標として年間50冊の読書を標榜していたが、12月半ばにしてまだ達成できていない。
このことを自分でも不思議に感じていたが、今回の記事を書くことで想像以上に途中で読むのをやめた本が多いということに気付いた。
とはいえ目標を破っていい理由にもならないので、自分が興味をもって読むことのできる書籍を年内にあと4冊は読むつもりだ。
- 2021年12月27日で49冊。この段階で多少の加筆修正をおこなった。↩